佐久市中込の精神科クリニックです*児童精神科、成人の一般精神科、老年精神科、訪問診療を行っております。
  • TOP
  • ブログ
  • 28年度長野県発達障がい診療医研修

28年度長野県発達障がい診療医研修

表題のところに昨日講師として行ってきました。於信州松代ロイヤルホテル。
どひゃー!

昨年度から始まった新しい会で、その第一回の案内をみて「おお、ぜひ行きたい」と思いながら日程で断念した記憶があります。
そうこうしていたら上田の偉い精神科の先生からお声がかかり、症例提示を担当と。
​どうしましょうと思いながら、2か月臨床で疑問になっていることとかさまざまに盛り込んでスライドを作りました。

当日はほぼみんな私より年上の、さまざまな診療科の先生方70人を相手に、写真の信州大学小児科の新美先生とともに講演を行い、
同じ信大小児科稲葉雄二先生、精神科の本田秀夫先生にありがたくもコメントをいただいたのでした。
いやあ緊張した…
本田先生が「今日は自分が講演しないので気楽で」「いやあ楽しみだなあ」という意味のことを
言っておられて、何か面白くて笑ってしまいました。

研修会は発達障がい診療歴が浅い方も、ディープな方も来ておられると思うのですが、今回の研修では私も含めて
発達障がい診療がぜんぜん苦にならない人たちが講演したりコメントしたり、としていたので、(新美先生はASDが「異様に好き」なのだとか)
発達障がいがどうにもとっつきづらくて、「少なくとも苦手と感じないために今すぐにもどうにかしてくれ」というかんじの方が
講演にいらしていたらどうするのだろう、と思いました。
どなたかが言われたように、ASDのひとの純粋で正義感が強く公平で、素直で不器用なところを私もとても好きなのですが、
​苦手な方にとっては、だからどうしたの、ということばで終わってしまうと思います。
​それでもあきらめずにやっていけば、「いやだいやだと思っていたのに、気づいたら自分にとってかけがえのない存在になっていた」というのが理想だと思います。そこに至るには、あるいは導くにはどうすればいいのか?

うう、学ぶって難しいですね。嫌なことは無理するな、というのも(特にASDの方に当てはまる言葉でもあり)、努力して頑張ればいいこともあるよ、というのも真実で、そのバランスがとても。
話はもどって、ですので私としては、苦手が大好きに転じた講師のはなしも聞いてみたいということでありました。
(新美先生のような、「もともと好き」派の方の話も楽しいんですけどね)

ともあれ、28年度上半期最大の?イベントが終了しまして、さっぱりした次第です。
下半期も頑張るぞ。

(写真2枚目は新美先生のスライド。ほのぼのした味があって、スライド作りが究極にへたくそな私としては、とてもうらやましくなりました)
診療・予約に関するお問い合せは
TEL:0267-77-7660
FAX:0267-77-7659
クリニック名
〒385-0051
長野県佐久市中込3232-1
アクセスマップ
受付時間
9:00~12:00
14:00~17:00
休診日
金曜/土曜午後/日曜/祝祭日
※完全予約制となっておりますのでご注意下さい。