佐久市不登校等対策連絡協議会

本日午後は、表題の会議に出かけていました。

他の委員さんの発言に触発されて、日頃あまり形を与えられなかった自分の意見がまとまることがあります。

・いじめも不登校も、「なくす」ことが目的ではない。
いじめが絶対にダメだよ、という文言は意味を持たない。それは、「戦争が絶対にダメだよ」および「戦争はなくならない」という文言が真実であり
かつ空疎なものであるというのと同じ理由である。
不登校やひきこもりの方の何が不幸か？それは、教育の最も根源的な目的「対話」(自分の状態を適宜説明し、周囲に助けを求めること)の機会が失われる
ことである。いじめもなくならない、戦争もなくならない。では不登校やひきこもりの方にどういう働きかけをするべきなのか。
それは究極的には、ねがわくば対話の能力が涵養されることを思って、その方への語り掛けを続けることである。

そう考えれば、いじめや不登校を「なくす」ことに努めることは、教育の根源的な目的であるところの対話の能力のための手段であって目的ではない。
なにが目的で、そのための手段がなんなのか、それを意識していないと、思わぬ落とし穴に陥ることがある。

……

訪問しては患者さんにいなくなられ、布団を被って無視され、追い出され、と散々な目に遭っていることも、どこかで役に立つと考えれば、日々の励みになる…かもしれません。
(でも、患者さんご家族とうんうんうなって、「どうしましょうどうしましょう」というのも、また得難い時間なのです)
あの患者さんたちは、いつか、私たちと対話を試みてくれるのでしょうか。

終わった頃には気持ちの良い夕暮れになっていました。
いよいよ年の瀬ですね。