シゴクリ
ADHDの子の育て方のコツがわかる本
という本のイラストがかわいくて温かみのある絵で、(直接のは見つからなかったのですが、図のイラストの絵。また横向きになっておりますな)
仕事中手の届く距離に本を置いておいて、暇があれば開いて癒されています。
それでそのイラストレーターの池田八惠子さんのサイトとかいろいろ調べていたら、すぐに2012年発行の「シゴトクリエーター」という本が見つかって、
それもオールカラーで、さっそく読んでみました。
自分の気持ちの引っ掛かりや興味にしたかって仕事を作ってしまった人たち(シゴトクリエーター=シゴクリ)にかんする9章。
なーんて豊かなのでしょう。
仕事が形になるまでには、もちろん紆余曲折があります。ジュエリーを作るために貧困層のひとびとが採掘などの労働に酷使されている現実を目の当たりにした
女性が、製造過程や原材料が完全に明確で差別をふくまない装飾品を作る会社を立ち上げるまでに、150万円の資本金が2カ月で底をつき、ほうぼうから
資金を工面してからも苦難の連続であったことが語られます。
それでも、自分の信じた道を突き進んで、路面店をオープンするに至る。
6年前の本でしたが、この企業はHASUNAといって、サイトを見てみたら 今や立派なジュエリーブランドに成長しているようです。
この本で池田さんとともにシゴクリを取材して回っている吉野江里さんは、学生時代に「自分は何もできない」と思い詰めて、ドキュメンタリー映画を観て
人にはその数だけ生き方があることを知り、自分にできることを考えるようになったといいます。そして出版社に勤務して池田さんと組んでこの本を世に出すことに
なったのです。
池田さんはバイトが嫌でフリーランスのイラストレーターになったと書いてありました。作中のこの人のそそっかしさ、マイペースぶりはとても笑えました。
日本ではブラック企業という言葉がここ数年話題になっていて、ひたすら押し付ける、型にはめるという形の労働がそこここに跋扈しているのを感じます。
それも効率化の名のもとに行われたさまざまなことが結果として生んでいるひずみなのだろうと思いますが、それしか選べない世の中だとしたら、それは子どもたちは
希望を感じないよな、と気の毒になります。
この傾向が変わるためには、今の政治や世の中が形を変える必要があると思いますが、人が「信念を貫き通す」と言わないまでも、自分の楽しみや大切にしていることを
発展させることができないか、と考えることが必要なのではないか、と、この本は教えてくれるように思います。
(そういう余裕ができるためには、やはり、もう少し世の中が豊かである必要があるのでしょうが)
「シゴトクリエーター」、おすすめです。
という本のイラストがかわいくて温かみのある絵で、(直接のは見つからなかったのですが、図のイラストの絵。また横向きになっておりますな)
仕事中手の届く距離に本を置いておいて、暇があれば開いて癒されています。
それでそのイラストレーターの池田八惠子さんのサイトとかいろいろ調べていたら、すぐに2012年発行の「シゴトクリエーター」という本が見つかって、
それもオールカラーで、さっそく読んでみました。
自分の気持ちの引っ掛かりや興味にしたかって仕事を作ってしまった人たち(シゴトクリエーター=シゴクリ)にかんする9章。
なーんて豊かなのでしょう。
仕事が形になるまでには、もちろん紆余曲折があります。ジュエリーを作るために貧困層のひとびとが採掘などの労働に酷使されている現実を目の当たりにした
女性が、製造過程や原材料が完全に明確で差別をふくまない装飾品を作る会社を立ち上げるまでに、150万円の資本金が2カ月で底をつき、ほうぼうから
資金を工面してからも苦難の連続であったことが語られます。
それでも、自分の信じた道を突き進んで、路面店をオープンするに至る。
6年前の本でしたが、この企業はHASUNAといって、サイトを見てみたら 今や立派なジュエリーブランドに成長しているようです。
この本で池田さんとともにシゴクリを取材して回っている吉野江里さんは、学生時代に「自分は何もできない」と思い詰めて、ドキュメンタリー映画を観て
人にはその数だけ生き方があることを知り、自分にできることを考えるようになったといいます。そして出版社に勤務して池田さんと組んでこの本を世に出すことに
なったのです。
池田さんはバイトが嫌でフリーランスのイラストレーターになったと書いてありました。作中のこの人のそそっかしさ、マイペースぶりはとても笑えました。
日本ではブラック企業という言葉がここ数年話題になっていて、ひたすら押し付ける、型にはめるという形の労働がそこここに跋扈しているのを感じます。
それも効率化の名のもとに行われたさまざまなことが結果として生んでいるひずみなのだろうと思いますが、それしか選べない世の中だとしたら、それは子どもたちは
希望を感じないよな、と気の毒になります。
この傾向が変わるためには、今の政治や世の中が形を変える必要があると思いますが、人が「信念を貫き通す」と言わないまでも、自分の楽しみや大切にしていることを
発展させることができないか、と考えることが必要なのではないか、と、この本は教えてくれるように思います。
(そういう余裕ができるためには、やはり、もう少し世の中が豊かである必要があるのでしょうが)
「シゴトクリエーター」、おすすめです。