雄弁に語る

身体のあちこちの毛を処理するのに、使っていたカッターがだめになったので新たにAmaz〇nで購入したものです。
こういうのは海外の製品が多いですね。と思ったら、USB充電になっていて、前のものが電池の受け金具がずれて動かなくなってそれを苦労して直して使っていたのを
思い出して、隔世の感を抱いたりしました。

それよりも問題だと思ったのは、この海外の製品の説明書の日本語のパートで、いろいろ怪しげな文章が多いことでした。

・長い間ご愛用いただくために、お使用前にこの取扱説明書をよく読みのうえ、
・お読みになって後は、お使いになる方がいつでも見られるところに必ず保管してください。
・水や液、体の中に浸けないでください(故障の原因となります)　←「体の中に浸ける」ってなに!!?
・充電時間は約3時間であり、最大限に約30分を使用できます。
・カット後毛くずが一部鼻孔の中に残る場合がありますので、ディッシュなどで取り除いてください。
・お肌に落ちたむだ毛を暖かい水で流れてから、タオルで拭き上げる。
・ローションや乳液を塗う。(「塗る」ではない)大事なお肌が赤くなる状態を防止できる
・「眉毛ッターの使い方」

翻訳担当者は実は日本人であるか、日本人の知り合いがいて、「こういう風にすると面白いと思うよ」というアドバイスを受けているのではないか、と錯覚してしまうほどです。
日本語って奥が深いですね。

以前首都圏のほうに子どもの診療の研修に行っていた時に、父親が日本人で母親が東南アジア?の方という組み合わせの両親の子どもが長男、次男と医療機関に通院していて、
長男が「ひろし」次男が「嵐」という名前というのを目にしたことがありました。
その場に居合わせた心理士さんが「日本語の上達に合わせて、名前も変わったんだね」と言っていて、私は大ウケしてしまったものでした。この場合、言語の上達と言うよりは、
お母さんがアイドルグループにはまったという嗜好の変化のほうを雄弁に語っているのではないか、と思った
のをふと思い出しました。