佐久市中込の精神科クリニックです*児童精神科、成人の一般精神科、老年精神科、訪問診療を行っております。

予言

スティーブン・ソダーバーグ監督の「コンテイジョン」を観ました。
2011年の作品が、これほどまで現在と酷似した状況を描写していることに驚きを禁じ得ません。

ということはネットのどこでも書かれている話だと思いますので、私の個人的なエピソードを。

夜、主人公のひとりのチーヴァー医師の職場近く、灯りのともっている建物の入り口付近で、医師に近所のごみ清掃人が子どもを診てくれないか、と掛け合っているシーンをみて、

「ああ、俺この映画観たことあるわ」と唐突に思い出しました。
清掃人は子どもが、小学校で友達間のトラブルを頻発していて、ADHD疑いで、受診をさせてくれと学校に頼まれたとチーヴァー医師に相談しています。
感染症が専門の医師は、「診られない。だが紹介はできる」と言っていたのですが、頼みます、という清掃人を後ろに建物に入っていく。

このシーンの夜と建物の明るさのコントラストを憶えていたのか、ADHDのほうだったのか、とにかくまったく意識していなかった記憶が唐突に思い出されたのです。

当時としては、そんな感じで、観ていたことも忘れてしまうような印象しか持っていなかったのですが。新型コロナの流行が下敷きにあると深刻さが違います。

「映画の中のような出来事」という言い回しがよく用いられます。
今はまさに、そういうことが起こっている時代なのだな、とあらためて思いました。

映画のほうのウイルスは、「握手はだめ」という接触感染が主な感じで描かれていたのと、途中までごほごほ咳をしているが、肺炎ではなく脳炎で急死する、という、そこのところも新型コロナと違う感じでした。
強力すぎて恐ろしい感じでしたが、もとは養豚場の天井で食べていたコウモリが落としたバナナの破片を豚が食べて、その豚から職員の手、職員の手から主人公のひとりの妻に感染、という感じであった。
新型コロナもコウモリだったのでは、という話もありますね。

作中では漢方の成分であるレンギョウは無効、ということでしたが、新型コロナの方はかなり漢方は有効という印象を持っています。
十全大補湯や補中益気湯を予防で毎日1包ずつ内服する。マスク。接触を避ける、手洗い。

そんなことをしているあいだに感染の心配がなくなるのが理想ですが。
あとどのくらいかかるものでしょうか。

 
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